キミだけをずっと②



何でこんなところに凌がいるわけ!?


頭を傾げていると、テーブルの前に綾乃先輩がやって来た



「どう?盛り上がってる?」


「まぁ…」


「愛美ちゃん、ちょっと!」



綾乃先輩に手招きされ、席から離れた


通路に出ると、凌に背を向けて綾乃先輩と横に並んだ



「凌も誘ったんですか?」


「佐野くんのこと?私もビックリしたのよ〜」



綾乃先輩の話しによれば…



〜 三日前 〜


部活が終わった後、ロビーで先輩達が立ち話しているところに


凌が通りかかった



「お疲れっす」


「お疲れ。あっそうだ、佐野!三日後に歓迎会するけど来る?」



男子の先輩が凌に話しかけた



「俺っすか、その日はバイトがあって…」



凌は口ごもっていた








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