キミだけをずっと②
大樹を目にした私は気付かれないように、そっと席に着く
「愛美ちゃん、どうかした?」
綾乃先輩が私に話しかけた
「あ〜いや、何でもないです」
元気のなさに気付いた綾乃先輩は店内を見渡した
すると小さな声で「あちゃー」と呟く
私は綾乃先輩に苦笑いする
数分経ち、席を立っていたバスケ部部員が
バドミントン部がいることに気付いた
「バド部も何かの集まりっすか?」
何やら先輩達で話していた
噂が回ったのか、キョロキョロとバスケ部部員が覗いてくる
大樹はもう気付いたのかな…