キミだけをずっと②



「ねぇ、大樹も一緒に帰る?」


「あぁ悪い、荒川を待ってるんだよ」


「そう…分かった!」



大樹に手を振り、私達が乗るバスが乗り込んだ


後から三番目の二人掛けに座った



「いいな〜。彼氏も一緒の大学なんてさ!」


「大樹の方が頭いいし、尊敬することばかりだし」


「それにさ、愛美って帰国子女で海外に留学経験ありだから、大学は高く評価されてるし」


「え、そうなの?」


「そんなもんよ!現実は」



紗貴の話しのテンポが早い割には、ずばずばとものを言う


私にとっては新しいタイプの友達だ







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