キミだけをずっと②



大学のバスケ部の先輩に誘われて


部活帰りに居酒屋へ行く流れになった



店内に入ると学生が店内の半分を占めていた


大学の近くだから当然のことだ



同期の友人達とテーブル席に座って、メニューに手を伸ばした



「大樹は何頼むのか?」


「焼鳥かな」


「酒は飲まないのか?」


「言っときますけど、俺はまだ未成年ですよ」



目の前の席に座っている先輩のジョークを笑いながら流していく



店員がテーブルに飲み物やおつまみ類を並べて、自分が頼んだジョッキを持ち上げた



「じゃあ新入部員も入った訳だし、乾杯〜♪」



ビールジョッキをぶつけ合い、喉に流し込む



「あぁ〜旨い!佐野達もあと一年したら飲めるから我慢しろよ!」



もうほろ酔い気味の先輩を見て笑いながら焼鳥を一本ほうばった






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