キミだけをずっと②



「じゃあ、ジャンケンで負けたやつがビール一気のみな!」



バスケ部の先輩達が何やらゲームを始めだした


全員参加らしく、俺や同期のやつも参加することに



隣が騒いでいるバド部もバスケ部のジャンケン大会を観戦していた



「いくぞ〜、ジャンケンポン!」



俺はグーを出して負けたグループに入ってしまった



「佐野ジャンケン弱えーな!」


「うっせーな〜!」



友達に切れ気味に言った時


目の前にあるトイレの入り口から愛美の姿があった


愛美は俺に気付かずに、バド部の席へと戻っていく


すると凌は席を立ち、愛美に近付いていった


凌は愛美に何か話し掛けると、耳元で何かコソコソ話していた


愛美の視線がバスケ部側に向けられた



「二回戦いくぞ、ジャンケンポン!」



俺はチョキを出し、また負けてしまった


今日の俺は調子が悪すぎる


これは俺が飲めっていってんのか!







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