キミだけをずっと②
「これでラストだよな、じゃあ…」
先輩が仕切っていた途中で、目の前のテーブルに置かれたビールジョッキに手を延ばした
俺はお酒に弱いことを知りつつも、ビールジョッキをグビッと喉に流れていく
周りにいるバスケ部メンバーは、口を開けてただただ俺を見ていた
「佐野、お前…」
「良く飲むな〜」
ビール一気に成功した俺は勢いよくジョッキをテーブルに置いた
すると慌てた様子の愛美が、俺のテーブルに駆け寄ってきた
「ちょっと大樹!何お酒飲んでるの?」
愛美は俺が飲んだビールジョッキを手に取った
溜め息をついた愛美は俺を心配そうに見る