キミだけをずっと②



「あのさ、話し戻っちゃうけどいい?」


「何?」



紗貴が真剣な顔で私を見つめはじめた



「彼氏の大樹君がさ、『荒川待ちなんだ』って言ってたよね?」


「うん、言ってた」


「その人さぁ、もしかしてさ…荒川亮佑って名前?」


「ううん、そうだと思う」



えぇ〜と大きな声を出して私から身を引くような格好の紗貴


思わず私もえぇ〜と声を出す



「まぢで!えぇ〜」


「荒川くんのこと、知ってるの?」


「うん、まぁ知り合い」




何か怪しい…


怪し過ぎる


引き攣っている顔に


腕には鳥肌が立っている



私はこの目でしっかりと確認した






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