キミだけをずっと②



翌日、実家からバスに乗って大学へ向かった


バスに揺られながら、昨日大樹と起こったことがフラッシュバックする






壁によろけた大樹に私は巻き添いになり


キス…






「あぁ…」



溜め息をつくばかり


モヤモヤとした気分のままバスを降り、キャンパス内を歩く



自分のクラスに入り席に座ると


別の女子の集団にいた紗貴が私に近付いてくる



「昨日はどうだった?楽しかった?」


「うん、楽しかったよ♪」



私は紗貴を安心させようと笑顔を見せ


紗貴もつられて笑っていた



後ろの席に座っている私を、男子の集団にいた凌が見ていた








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