キミだけをずっと②
授業が終わったと同時に部活へ向かった
荷物を抱えながら体育館へ入ろうとしたところ
体育館の入り口には大樹が腕を組んで立っていた
「愛美、昨日の事なんだけどさ…」
「昨日がどうかしたの?」
私は大樹の前で立ち止まった
「さっき先輩達から聞いたんだけど、家まで送ってくれてありがとう」
大樹が私に軽くお辞儀をした
私は笑顔で頭を横に振る
「気にしないで!でも大樹はお酒を飲まない方がいいと思うの。もう自分で気付くべきよ?」
私は大樹にそう言い付け、その場から去る
二、三歩進んだところで立ち止まり、大樹の方に振り返った