キミだけをずっと②
「誰か実行委員してくれる人いない?」
クラス委員を決めた時と同じ様な雰囲気になっていた
私は手を挙げた
「はい!佐野くんが適任だと思います♪」
クラスの皆の視線が凌に向けられ、左右を見渡す凌
「確かに佐野がいいかもな」
「クラス委員もしっかりできてるしね」
賛成意見がチラホラ
流れ的に凌がクラス委員兼学園祭実行委員にもなった
休み時間になると、真っ先に私の席に凌がやって来た
「おいあんた、俺にこれ以上の仕事を押し付ける気か!」
「…失礼な。だって頼れる人が凌ぐらいしかいないんだもん」
意外な答えに凌は口ごもる