キミだけをずっと②
「ねぇ!皆は何か出し物したいことない?」
私はクラスメイトに問い掛けると
すかさず返事が帰ってきた
「そうだな…、クレープとか?」
「タコ焼き!」
いろいろと意見が飛ぶ中
私は、ふと”焼きそば“でピンッときた
「確か焼きそば作るの得意よね〜」
凌に怪しい視線を送ると、すぐに反らされた
「俺はバイトの時だけで充分だ」
私と凌のやり取りを聞いたクラスの人が
「焼きそばとか簡単だし、いいんじゃねーの!」
「焼きそばかぁ…私は賛成♪」
次々と賛成の声が上がる
私は鼻を高くして凌を見た
凌は引き攣った笑みを浮かべていた