キミだけをずっと②
買物袋を両手で抱えながら、西南通りを歩いていた
「重たい…」
腕が疲れてきて、歩く事が出来ずにいた
凌は私を見兼ねて、私が左手に持っていた買物袋を取った
「持ってやるから」
さりげない優しさに思わずドキッとした
「ありがとう」
凌に微笑むと、また大学へ歩いて戻って行った
キャンパス内を歩いていると
トントントントン♪
バスケットボールをドリブルする音が響いてきた
凌は私の顔を見て様子を伺っていた
”切ない顔“なんてしてられない
無表情のまま体育館を素通りした