キミだけをずっと②



〜 紗貴 side 〜


その頃、愛美・紗貴家では


一人の男性が家の前に車を停めた



ピンポ〜ン♪



「はーい!」



家にいた紗貴が小走りで玄関へ向かった


覗き穴を覗くと、スーツ姿の男性が立っていた



「誰だろう…」



紗貴は家の鍵を開けると、そこには…



「あの…今、愛美いますか?えっと…橋口愛美」


「愛美…ですか?まだ学校ですけど。あの…どちら様ですか?」


「遅れました、愛美の兄の橋口悠真です」



悠真?確か、愛美がこの前…






「5歳上のお兄ちゃんがいて、同じ立慶大でね。頭いいし、イケメンなんだよ♪」



ってリビングのソファーに座って自慢げに話していたっけ










< 167 / 259 >

この作品をシェア

pagetop