キミだけをずっと②
私の視線に気付き、お兄さんが私を見る
「どうかした?」
「あぁいや…」
私は目線を窓に移した
何か話さないとと思い、焦る
「確か…紗貴ちゃんだよね!愛美から話しは聞いてるよ」
お兄さんが私の事を…
「私も愛美から聞いてました。イケメンだって!」
お兄さんは無邪気に笑っていた
「あいつがそんなことを。ははっ、俺イケてないし!」
「いやいや、愛美の言ってた通りカッコイイです!」
素直に返事をしたつもりだが、どうも冗談のように受け止められた
「紗貴ちゃんありがとう」
少し照れていて、私の胸はキュンっとなった