キミだけをずっと②
「ついでに中、入っていく?」
「いいの?」
紗貴は持っていた家のカギを差し込み、扉が開いた
「綺麗にしてるね」
「当たり前でしょ?女の子なんだから〜」
靴も揃ってて、リビングも白と黒のモノトーンで揃えられていた
「なんか紗貴にしてはシンプルだね」
「どピンクだったら引くでしょ!」
まぁ確かにピンクピンクで攻められると無理だ
「私の部屋は右で、左の部屋は使ってないから荷物もないし」
私の部屋になろう部屋は、紗貴の言う通り荷物すら何もない状態だった
「自由に使っていいから。ただし、部屋は汚くしたらアウトよ!」
「了解!」
紗貴に敬礼をし、ふっと笑った
紗貴は腕を組み、上から目線で私を見つめた
「どう?私の家に住みたくなったでしょ?」
「うん、なったかも!」
部屋中をクルッと見渡していた