キミだけをずっと②
「何って、母さんに様子見てこいって言われたからさ。
しかも紗貴ちゃんにも出会えたし、母さんにもいい報告が出来る」
待って…
『紗貴ちゃんにも出会えたし…』
お兄さんのその一言が頭から離れない
その後、お兄さんは帰って家には愛美と二人きりに戻った
「愛美…」
「何?」
「私さ、…恋しちゃったかも」
「紗貴からその言葉を待ってたよ!んで、お相手は?」
私は愛美に振り向いて、目をじっと見つめた
「愛美のお兄さんに」
愛美は目をキョトンとさせていた