キミだけをずっと②
「お兄ちゃんに!?、そっそれ本気なの…?」
愛美が私の肩に両手を乗せる
「まぢで。今でも心臓がバクバク鳴ってるから!」
愛美はニコッと微笑み、安心して両手を肩から外す
「紗貴ならお兄ちゃんの心をイチコロに出来るかも♪」
愛美に本気の恋愛話に乗ってもらった
今までろくでもない男と付き合っていたからね
…あ、荒川って奴。
私は幸せになりたい
そのためにもお兄さんともっと仲良くならないと…
もっと近づきたい
あの瞳の中に私しか写らないように…