キミだけをずっと②
空はオレンジ色に染まり初め、そろそろおいとましようかと
ソファーから立ち上がってバックを肩にかけた
「じゃあそろそろ帰るね」
「玄関まで送るよ」
一緒に玄関へ行き、靴を履いたところで扉をあけた
「じゃあ、また明日!」
「バイバイ♪」
紗貴に手を振って家を出て行った
家の前に一人で立って、紗貴の住んでいるアパートを眺めていた
大学まではバスで10分程で着き、家からバスや電車を乗り継いで行くよりとても便利だと考えた
「そうだ、大樹に電話してみようかな」
バックから携帯を取り出して、大樹の電話番号を開いた