キミだけをずっと②
Episode 10
(( 淡い三角関係 ))
翌日、大学のベランダで一人で空を見上げていた
するとベランダの扉が開く音がした
後ろを振り向くと、大樹が立っていた
「どうしたの?授業は?」
「今日の授業は終わったよ」
大樹は手摺りに捕まっている私のところへ歩みよった
「そうなんだ…」
やっぱり大樹とはまだ気まずいままだ
でも何か話さないと…
「この前の打ち上げ面白かったな!」
つい昨日、凌の家でした打ち上げの話しになった
「そうだね!花火とか楽しかった♪」
大樹は笑みを見せた
「あの時、久々に愛美の笑顔を見た気がする」
「えっ?」
私は思わず隣にいる大樹の顔に振り向いた