キミだけをずっと②
大樹の返事に素直に喜んで良いのか…
元彼に新しく好きな人を告白する人が、そもそもいるのだろうか
でもやっぱり大樹に伝えたかった
「私を暖かく見守ってね」
「何言ってるんだよ、当たり前だろ!」
大樹と笑いあっていると、大樹が目線を私の先を見ていた
「愛美、帰るぞ」
大樹は私の肩を両手で反対側に向けた
振り向くとそこには凌が立って待っていた
「凌が待ってるぞ」
「ううん…」
「ほらっ、行ってこいよ♪」
大樹に肩を押された
私は走って凌のところへ向かった
複雑な三角関係
幸せになる者がいれば
悲しい思いをする者もいる
今の大樹の気持ちはどうなんだろうか…