キミだけをずっと②



凌と並びながら歩いていると


落ち込み気味の私に凌は声をかけてきた



「大樹となんかあったのか?」


「いや別に、何もないよ!」



少し焦った私は凌に顔を向けた



「そうならいいけど…、あっそうだ!」



凌はバックのポケットから何かを取り出した



「お腹空いてない?」



渡されたのはあの『イチゴジャムがのった白いプリン』




「ありがとう♪」



凌は微かに微笑んだ


私は両手でプリンの容器ををギュッと持った










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