キミだけをずっと②
家の前で私は立ち止まった
「じゃあ、ここまででいいよ!今からバイトだし」
「そうか、じゃあ頑張れよ」
凌は笑顔で私の頭を優しく撫でた
そして家に向かって歩いて行った
「今、頭撫でられた?あの凌が…」
撫でられたところを自分の手で触れた
最近の凌は、妙に私に優しくなったような…
いつもなら…
『馬鹿』とか『アホ』とか、不機嫌になるような上から目線のキツイ言葉ばっかり言うのに
一体どうしたんだろう…