キミだけをずっと②



バイト中は真面目に仕事をして、本棚の傍に三脚を置いて本を整理していた



「すいません!」



お客さんから呼ばれ、ふと三脚の上から下を見ると


そこには大樹の友人の荒川くんがいた



「久しぶり、どうしたの?」



荒川くんは「やぁ」と声をかけてきた



「愛美ちゃんって本屋でアルバイトしてたんだ〜」



荒川くんは感心そうに本棚を眺めていた



「なぁ…バスケの本ってどこにある?」


「バスケなら…こっち!」



笑顔で荒川くんにスポーツコーナーに案内した



「じゃあ、ごゆっくり〜♪」



私は荒川くんに背を向けた


すると背後から荒川くんが私の肩に手を伸ばして止めた









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