キミだけをずっと②
「ちょっと待って!」
私は荒川くんの方に振り向いた
「どうしたの?…もしかして、本屋に来たのは私に用があったの?」
荒川くんは図星が当たったかの様な表情をした
「やっぱり…」
「それが愛美ちゃんに相談事があってさ…」
何か悩んでいるかの様に、いつもの元気で明るい荒川くんではない気がした
「橋口さん、ちょっとレジお願〜い!」
店長が私を呼んでいた
「あぁ…行かなくちゃ!」
「俺の事は後ででいいから早く行ってきな!」
「ゴメンね、あと少しでバイト終わるからそれまで待ってて!」
私は荒川くんにそう言い残して走ってレジへ向かった