キミだけをずっと②



「だから今日からお前の家に泊まらせてもらうぞ」



大樹はあの爽やかな笑顔で俺を見て


キャリーバックをゴロゴロと音を発てながら、俺の家へ歩き出した



「おい、まだいいとは言ってない…」



俺が止める間もなく…


大樹は鍵が開いている玄関の扉を開けた



「案外綺麗にしてるんだな」



大樹は玄関やリビングへ向かう廊下を見渡していた



俺と愛美は大樹の後を追う形になる



リビングにキャリーバックを置いて、大樹はソファーに座った



「俺の親父が何て言ってたのか?」



なぜ今頃、あの親父が大樹に命令したのか



ただそれだけが知りたい









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