キミだけをずっと②



私は袋の中を覗きながら



「何なんだろう…」



家に戻り、リビングにいた紗貴に声をかけた



「何か、大樹が凌の家に住むことになったって!」


「えっ、急な話しやね…どうしてなの?」


「色々大人の事情があるみたい…、これ大樹から貰った」



持っていた紙袋を紗貴に手渡した



「という事は…」



紗貴がいきなり探偵の様に怪しい笑みを浮かべ始めた



「え、何か言った?」


「あぁいや、何もない!」



紗貴の笑みはいつも怪しい…



全て女の勘ってやつか









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