キミだけをずっと②
「佐野スマン!」
呼吸を整えながら俺の隣で膝を両手で押さえている荒川がいた
「待ってた、じゃあ行こうか!」
大学から近くにある俺ぐらいの年齢がよくいる
西南通りという繁華街に沢山の店がある中に、スポーツショップがある
二人でお店に入って、お目当ての品を探していた
「ズボンあったけど、色が何色かあって困るんだけど」
「自分の好みがあるから自分で決めろよ」
「冷てーな」
フッと笑って棚に詰み重なって置いてあるズボンを手に取った
「そうだな〜、お前は赤とかいいんじゃない?」
赤いバスパンを荒川に渡した