キミだけをずっと②
「私は学園祭の時から、ちょっと離れていただけなのに
会いたくて仕方なかったよ
どうしても気になって目で追ってしまう自分がいて
ずっと凌を見ていたくて…
でも凌は私と居て楽しいのかなって
私といない間は寂しくないのかなとか…
ずっと聞いてみたくて…」
言いかけた瞬間に凌が私に抱き着いてきた
何がどうなってるのか分からず、戸惑っていた
「お前と一緒にいない時は寂しいよ…」
凌は私の耳元で甘い声を囁いた
私は両手を背中に回してた
今まで−この力強い腕から逃げていた
ずっと前から凌の気持ちを知っていたのに
私って『馬鹿』…
もっと早くに自分の気持ちに素直になるべきだった…