キミだけをずっと②
授業の後、愛美の席の方を見ると重盛と何か話しをしていた
「ノートちゃんととってる?もうすぐテストだよ?」
「あぁそうだった・・・」
「ノート貸してあげるから、ちゃんと写しといてよ!」
愛美は窓側の外を眺めていて、ノートに手が回っていなかった
俺は図書室に用があって、席を離れた
誰もいないだろうと思っていた教室に戻ってくると・・・
誰かが机に寝そべって寝ている人がいた
俺は席に近づいて行った
寝そべっていたのはあの愛美だった
俺はふっと鼻笑いをして愛美を起こそうと肩を叩こうとした
かすかに聞こえる寝言に耳を澄ました
「ポテトが食べたいよ・・・
大樹・・・」
‘大樹’という言葉を口にした