キミだけをずっと②
Episode 12
~ 凌 side ~
後期試験が近づくにつれ、少し焦り始めた頃
愛美は大樹といつものように接するようになり、俺は少し安心していた
バドミントン部の大会に参加した時は
俺は男子部門で運良く優勝する事が出来た
「凌が優勝?!凄いじゃん!」
愛美の言葉にニヤッとしてしまい、すぐに我に戻った
そう言っている愛美は女子部門で三位という好成績だった
大会の帰りに先輩達とご飯を食べに行く事になり、歩いてお店へ向かっていた
信号を渡ろうとしていた愛美を後ろから見ていた俺は、横から車が出てきた事に気づき
すかさず愛美の腕を掴んだ
「きゃっ?!」
危機一髪で車に引かれずに済んだ
「あっぶね〜、ちゃんと車ぐらい確認しろよ」
「ごめん・・・」
いつも愛美を見ていると、そそっかしくてジッとしていられなくて、つい手を差し出してしまう
「やっぱりイケメンはやる事が違うよな〜」
「佐野と橋口って付き合ってるんじゃないの?えっ違うの?」
「告白しちゃえばいいのに・・・」
後ろから先輩達がコソコソと話しているのが耳に入った
俺は告白したつもりなんだけど
俺と愛美は付き合っている"カップル“何だろうか・・・