キミだけをずっと②
「何で私が出ていかないといけないのよ!」
大きな声が車内から聞こえ、いきなり女性が車から出てきた
勢いよくその車はその場から去っていった
残された女性は涙を流していた
俺は愛美に向けていた視線を女性に向けた
「もしかして・・・」
俺の足は女性の方に歩み寄っていた
「奈央だろ?」
彼女は俺の顔を見ると顔を背け、走り去ろうとした
「おい、待てよ‼」
走り去ろうとした彼女の前に回り足を止めた
「何で逃げるんだよ、何があったんだよ!」
彼女はいきなり俺に抱きついてきた
泣いている彼女に何をしてやればいいのか分からない
今、俺の"初恋の人"がいきなり現れ動揺している俺がいた