キミだけをずっと②
〜 愛美 side 〜
凌は私にキスをしようと顔を近づけた時だった
すっと私から離れて、車から出てきた女性の方に目線を向けていた
凌はその女性に近づいて行き、走り去ろうとする女性を止めていた
「ねぇ、凌⁇」
私は邪魔したらいけないと思って遠くから2人の様子を見ていた
向こうから凌が私に叫んでいた
「愛美、先に帰ってて!」
えっ?
凌はタクシーを止めて女性と乗って行ってしまった
「ちょちょっと・・・、えっどういうことなの?」
私はその場に立ち尽くしていた