キミだけをずっと②



〜 愛美 side 〜



翌日、紗貴と私は朝から食堂にいた



「よう!どうしたんだよ、俺を呼び出して」


大樹の親友、荒川くんを呼び出していた



「実は、大樹くんに聞いてほしい事があってさ〜」


「何だよ!」


「大樹くんの従兄弟の凌くんって知ってるでしょ?」


「あぁ、知ってるけど」


「凌くんの昔話とか。元カノがいたかとか聞いてくれない?」



「そんなの愛美ちゃんが直接聞けばいいじゃん!」


「それができないから荒川くんに頼んでるんじゃない!」






何とか荒川くんを説得させ、この件に乗ってくれた!



「俺も言うの忘れてたわ」



荒川くんが立ち去ろうと席を立った瞬間だった



「俺はまだ紗貴の事諦めてねぇから」



そう紗貴に言い残して去って行った



「あんたはもうゴメンだわ!」



紗貴は荒川くんに向かって叫んだ










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