キミだけをずっと②




その後、教室に戻った荒川君はすでに席について勉強をしていた大樹の前の席に座った




「なぁ大樹、最近愛美ちゃんの目腫れてないか?」



「そういや、そうだな」



「泣いてるのかな?可愛い顔が台無しだよなぁ~」




大樹はいつも通り冷静な態様だった




「愛美ちゃんって凌くんと付き合ってるらしいな!」



「みたいだな」



「凌くんの元カノとか聞いたことねぇの?」



「はぁ?俺が知るか」




大樹は俺の目を見てまたペンを動かし始めた





荒川くんは早速メールで教えてくれた




「荒川に聞いても何も出てくるわけないよ~」



紗貴は見ていた携帯を机の上に置いた



「あの時にいた女の人、一体誰なんだろう・・・」




私が見た限り、少し年が離れてる感じの綺麗な人だったような







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