キミだけをずっと②



放課後に紗貴と2人でキャンパス内の階段を下りていた時だった




「ねぇ凌くんの携帯とか見れないの?」


「え~そんなのヤダよ!自分だってされたくないのに」



ふと階段の下を見たとき、壁にもたれて立っている女性に目がいった




「紗貴、ちょっと・・・」



階段から降りて女性が見える位置に隠れた



「なんなの?」


「アノ人かもしれない、この前私が見た人!」


「えぇ?」



隠れて見ていたら、その女性が階段の方に向かって誰かに手を振っていた



「まさかこんなとこにいるわけないじゃん、学校内まで来るわけ・・・」



私は階段の方に目を向けると、凌が階段から降りてきてその女性の下へ降りてきた



その2人は歩いて駐車場へ向かっていた



壁から覗き見をしていた私達は唖然としていた



「見てしまった、しかも綺麗な人だし・・・」


「凌はやっぱり何か隠してるね!」



私はもう頭の中が真っ白になっていた











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