キミだけをずっと②




私は本棚から何かが出っ張っているのが見えた



その出っ張りを引っ張り出した



写真かな?と思い裏返しにした


すると、目を疑わせるような光景があった



それは、凌の家族と


あの女の人が写っていたのだった




私はその写真にくぎ付けになっていた



「おい、プリンターの準備できてるけど・・・」



また凌の部屋に戻ってきた大樹は立ち止まっている私の背中を叩いた



「どうしたんだよ、何かあったのか?」



大樹は私の頭上から見ていた写真を見たのだった






「お前、見てしまったんだな」


「え?」



私は思わず大樹の方に顔を向けた



大樹は振り返った私の顔を見て、部屋から出て行ってしまった



私は大樹の後に付いて行った






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