キミだけをずっと②
どうしたらいいの?
ねぇ、私どうしたら・・・
「何で今頃現れるんだよ...」
「今頃?」
「あぁ、その人は勝手に会社を辞めていったんだよ。それから音信不通だったらしい。
でも最近頻繁に凌の携帯にかけてくるようになった」
「それ、大樹は気づいてたんだね?」
「うん・・・でも俺の前では一切電話に出なかった」
何で電話に出ないの?
凌は私と初恋の相手のことで悩んでたのかな
「あの女も何考えてんだか、きっとあいつ気持ちブレてんのかな...」
「何か言った?」
「いや何も、ただ・・・」
大樹は私の顔を心配そうに覗き込んだ
「お前、辛くないの?」
「何で?」
「泣きたいときは思いっきり泣けよ」
その大樹の優しい声に思わず涙が溢れてきた
大樹は私の頬に流れる涙を親指で拭い、私の腕を引き付けて強く優しく抱きしめてくれた
私は大樹のおかげで思いっきり泣くことが出来た
これらの不安を抱えたまま凌と付き合っていけるか
分からない・・・
ねぇ、信じてもいいの?
〜 END 〜