キミだけをずっと②



「おぃ、大丈夫か?」



大樹が私の顔を覗き込んできた


その顔は私を心配する表情を浮かべていた



「大丈夫だよ?あ、教育学部はあっちじゃないの?」



私はテントにある教育学部の受付に指を指した



「ちょっと待ってて」



私に柔らかな笑みを見せ、走ってテントへ行ってしまった



取り残された私は、周りを見渡していた


携帯をバックから取り出していると


その背後には気付くことのない人影が一人



これから何が起ころうとしているのか


全く予想もできない


神様が私に最大の試練を与えた


それは私の人生を変えるかもしれない重大な大学生活四年間の幕開けだ







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