キミだけをずっと②



[ 送信者:橋口愛美 ]

明日授業が終わったら、校門前で待ってて!



メールを打つと、ピッと送信ボタンを押した


少しにやけた表情でそのまま凌の方を向くと


パッチリと目が合ってしまい、一瞬で無表情に戻った




「何授業中ににやけてるのか?」



カチーンときた私は凌に言い返した



「にやけてませんけど」



膨れっ面を見せ、下を向き携帯の待受画面を見ると、メールが届いているのに気付いた



[ 送信者:佐野大樹 ]

わかった。待ってる



メールを確認すると、携帯を閉じて授業に集中しようとした



早く授業終わらないかな…



そんな感じで上の空状態の私をじっと凌が見ていた






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