キミだけをずっと②
傘を指した紗貴が私を迎えに来てくれた
「よかった〜ここにいて!」
「待ってたでしょ?ゴメンね」
「私はいいの。校門で愛美を待ってたら、凌くんが上着を頭に被って走って行ったから
もしかして…って思ったの」
私は紗貴の傘に入って学校から出た
バス停でバスを待っていると
私と紗貴の前に一台の車が止まった
黒いRVでどこかで見覚えがある車だった
窓が開いて思わず運転席を見ると
「大樹じゃん、どうしたの?」
運転席には大樹が座っていた
「送っていくよ、後ろ乗って!」
大樹の言われるまま、後ろの扉を開けて車に乗り込んだ