キミだけをずっと②



車が前進しだして、ウキウキな気分の私と紗貴はタオルで髪や服を拭いていた



「大樹っていつ免許とったの?」


「あぁそうだな…、高校卒業してすぐだけど」


「何で教えてくれなかったの?」


「愛美を驚かそうと思ってさ」



照れながら話す大樹がミラーに写っていた


紗貴は私の肩を突く



「いいな〜、愛美が羨ましい♪」



私はついにやけてしまった


大樹の運転している時の真剣な目と、横顔に夢中になっていた


どう考えても私にはもったいない


いい男なのです








< 64 / 259 >

この作品をシェア

pagetop