キミだけをずっと②
車が前進しだして、ウキウキな気分の私と紗貴はタオルで髪や服を拭いていた
「大樹っていつ免許とったの?」
「あぁそうだな…、高校卒業してすぐだけど」
「何で教えてくれなかったの?」
「愛美を驚かそうと思ってさ」
照れながら話す大樹がミラーに写っていた
紗貴は私の肩を突く
「いいな〜、愛美が羨ましい♪」
私はついにやけてしまった
大樹の運転している時の真剣な目と、横顔に夢中になっていた
どう考えても私にはもったいない
いい男なのです