キミだけをずっと②
「ご注文は?」
低い声でしかも怒ってんの?
チラチラ私を見るのは何故?
「凌、怖いよ!笑顔じゃないと!」
凌は右手で咳ばらい
大樹は傍に寄せてあったメニュー表を机の上に広げた
「何食べようか!」
肩を寄せ合いながら、メニュー表に夢中の私達
「私はチャーハンね♪」
「じゃあ俺は坦々麺で」
「了解」
凌は私と大樹の顔を見て、厨房へと去って行った
「オーダー入りました、チャーハンと…」
凌の声が店内に響く
大樹が私の目を見て話しかけた
「あいつ、バイトなんかしてどうすんだろうな。
しなくてもやっていけるはずなのに。」
「それ、どう意味?」
私は大樹の肩に手を置いた