キミだけをずっと②
すると凌は傍に置かれた椅子に座って、私を見上げる
「またあれか、料理の本か?」
「違うわよ!レポート書くための本を探してるの!」
カチンとなり、凌をそっぽを向いてその場から去ろうとした
「おい!」
凌が私の後ろからついてくる
私はひたすら本を抱えてテーブルへ向かう
後ろから凌が左手で私の右肩を掴んだ
「今日はいつものあんたじゃない」
立ち止まり凌を見ると、ちらっと私を見てまた前に向き直す
「別にいつもと一緒よ」
テーブルに着くと、椅子に腰をかけると
凌は私の後ろの席に座った
反対を向いて座っている感じがまた何て言うか…
もどかしい?