キミだけをずっと②
「ねぇ、ストローない?」
凌はバックのポケットからストローを出す
「ありがとう♪」
凌に笑みを見せて両手でジュースを持って歩いていると
階段を上ってくる男子生徒と肩がぶつかりバランスを崩した
「わぁ!」
「おい!」
前に倒れそうになった私の腕を凌はしっかり捕まえると
凌の力強い腕に吸い込まれるように身体を引き付けられた
凌と距離がないぐらいの顔が目の前に…
目が一時合うと私からは反らすことが出来ずにいた
凌は自然のように目を反らすと私の腕を離す
周りを見ていると、階段の下や周囲で私達の出来事を
一部始終見てしまった様な顔で見る人達で騒いでいた