幸せ探し




京輔はクラスの中で
よくこの噂話をしている奴らにだけ
誤解を解いていた




「俺って、伊藤のこと
好きなのかな」



京輔に聞くと

「はぁ?知らねぇよ

自分のことだろ」

と突き放されてしまった





当たり前だけど
自分では分からない



ただ、モヤモヤと何かが
俺の中で渦を巻く



それが「好き」という気持ちだと

確信できるまでは
まだ時間がかかりそうだった




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