幸せ探し
「俺は、愛理には
想い続けてほしいと思っていた」
思っていた?過去形?
「でも今は、違う誰かを
好きになってもいいと思う」
「嫌だよ!!
私は、凛久を想い続けるって
決めたの!」
「俺も凛久が死んだ時、
想い続けてほしいと思った。
じゃないと、いつか凛久が
本当に消えてしまう気がした
愛理まであいつのことを
忘れたら、凛久が天国で悲しむんじゃないかって」
そうだよ、凛久がかわいそうだよ
「でも、その日記を見て
考えが変わった」
「颯太、見たの?」
「あいつが生きているときに
たまたま見つけて・・・」
「そうだったんだ」
「愛理、見てやってくれ
あいつの言葉を聞いてやってくれ」
顔を歪ませて颯太は
頭を下げた