幸せ探し
「やだよ。
私読みたくない!!」
狂ったように
泣き叫んで
暴れた
凛久を想わない日なんてない
もし、想わなかったら
私が私じゃなくなる
凛久がいて私がいる
手紙を地面にたたきつけようとしたとき
横から手が伸びて
私の手を掴んだ
「だめだよ、愛理
それは、凛久の言葉だよ
愛理のために遺したモノ」
舞花の手
「でも、嫌なの
こんな言葉いらないから
凛久と一緒にいたい」
無理なのはわかってるのに
気づいたら舞花に向かって
怒鳴っていた
「愛理・・・」
舞花の頬を涙が伝った
「ずっと、思ってた
凛久とただ一緒にいたいって」
崩れ落ちる私の手から
手紙もするりと抜けて
床に落ちた