幸せ探し
「地元に行けるんだぞ?
よかったな・・・」
「いや・・・なんで・・・」
喜んだ顔が見れると
思いこんでいたけど
愛理は嫌がった
「は?嬉しくないの?」
「やだ・・行きたくない・・」
愛理は床にヘナヘナと
座り込んでしまった
その顔はさっきより
真っ赤で
額に手を当てると熱かった
「え、お前熱あるじゃん
保健室行くぞ」
手を引っ張るけど
愛理は立とうとしない
「愛理・・?」
「やだ・・・行きたくない・・
戻りたくない・・・
凛久・・・」
そう言って倒れてしまった