幸せ探し




保健室―――――――――




「あ、隼人・・」



俺が保健室に行くと
京輔たちが
もういた






俺は愛理が倒れたとき
何もできなかった


ただ、人を呼んだだけ




俺もついて行こうとしたけど
戸締りをしてからこいと
愛理を運んだ先生に言われて
行けなかった





俺は無力だ


好きな人が倒れたのに
ただ人に頼ることしかできない





「愛理は?」


「まだ寝てる」



スヤスヤと眠る
愛理の顔を見て
やっと安心できた




「この子、寝てないみたいね
たぶん最近は
眠れてないんじゃない?


図書館の先生に聞いたら
よく図書館で寝てるらしいし」




保健室の先生が
やってきて教えてくれた




「まぁ、心配だとは思うけど
もう遅いから帰りなさい」



無理やり保健室から出されてしまった




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