幸せ探し



「いじめ・・」



俺の言葉を聞いて
みんなはまた暗い顔をして
うつむいてしまった



「いや、いじめか分かんねぇよ?

でも嫌なことがあったのは確か
だと思う」




ずっとうつむいていた
花音が泣きだした


「え?花音ちゃん?」


京輔が慌てて
そばによると



「あ、あたしっ・・何も知らない・・

友達だと・・思ってたけどっ

愛理ちゃんのこと、何もしらない」



「そうだよね、ウチらは
愛理のこと友達だと思ってるけど
愛理は思ってないのかな・・・

だから、悩みも」



いつもはポジティブな
杏里もさすがに落ち込んでしまった


「まぁ、俺ら出会ってからの時間だって
少ないしさ。

それに、愛理ちゃんにもなにか
事情があるんだよ



もっと愛理ちゃんが俺たちに
悩みをぶち明けれるように
本当の友達になろうぜ」




京輔はまじめに話した





でも、そのまじめさが珍しすぎて
俺たちは落ち込んだ気持ちもふっとんで
笑ってしまった




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